すぎやままゆこ

プレイタイムのすぎやままゆこのレビュー・感想・評価

プレイタイム(1967年製作の映画)
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スタイリング、トーン、シトロン車、全部ありえないかわいい
グラデーションのある色んなグレーとブラッドオレンジの組み合わせがだいすき。

ガラス扉にエッフェル塔が映ったり映し方含め、細部のこだわりもすごい。(こだわり強すぎて途中で1/3作り直したらしい)

これを誰が67年に製作された映画だと思える?

ビルや空港、博覧会場、アパートなど街をまるごとつくって、莫大な制作費をかけてジャックタチは晩年破産に追い込まれるていう今じゃ考えられない事態!

一つの画面に情報量多くて色んな人がてんでバラバラ色んなことをしててどこを観ても楽しいていう舞台的な要素もありつつ、映画じゃなきゃつくれないこの統一された未来的世界観とこだわりが融合されてる。

前衛的映画!て一口にいうのは容易だけど、タチの映画はそうじゃない気がする。
僕の伯父さんから継いでいる、人間らしいあたたかさとか可愛らしさも見せてくれるかんじ〜〜