きねぼっち

ベルモンドの怪盗二十面相のきねぼっちのレビュー・感想・評価

ベルモンドの怪盗二十面相(1975年製作の映画)
2.5
うわあああ! 劇場で上映するには、これはちょっとギリギリな出来!
落ち着きのないベルモンドがせわしなくあっちゃこっちゃ飛び回る爆笑コメディ、すなわち「ムッシュとマドモワゼル」「ドロボー・ピエロ」「ソフィー・マルソーの恋に口づけ」の系譜に連なる作品です。
もちろんベルモンドは超モテモテで、童顔美人のジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドにもちょっと努力すればすぐにモテる。

しかしなんだな! ベルモンド女装好きなんかね? ベルモンド傑作選の映画だけでもこれで三回くらい見てしまったが、どうしたものか?

しかし、ベルモンド・コメディのいいところは出ている女優がみな非常に美しく、しかもお色気シーンがあるという点で、ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドもその例にもれず、美貌に加えて透け気味の白いドレスを着用と言うあまりにもドスケベな格好を披露。「まぼろしの市街戦」のおぼこい娘が今作ではこんなに……?といろんな意味でショッキング。

結局、この映画はジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドがすべてだと言うことである……男は美しい女性の半裸が出てたら、それを傑作と言わずにはおれない哀しい気狂いピエロなんですよ!
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