きねぼっち

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のきねぼっちのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

本作がくそヤバい!
単なる前半部分であってひたすら説明と伏線張りしかしてないので、これ単体で見てもなにひとつ解決しないストーリーには、結構チャレンジングを感じた!
すべてを後編に持ち越しているので、これ見ただけでは評価不能かな。
もっとも、この方法だと後半を見ないと前半を見た時間が無意味になってしまうけど・・・
オタクが世界の中心となる作風に対して自分がスキかキライかしか判断できんよな。


にしても、ちょっと思ったのがマンガはあれほど面白かったのに、アニメにすると妙にテンポ悪く感じたということ。

これはロドリゲス監督のシンシティ現象が発生していると勝手に推定。
要するに、コマ割りされたページと、スクリーンとの違いによって、一コマあたりの注視時間に差が発生するということ。
シンシティでは一コマあたりの時間をおおよそ均等に割り振っていたように記憶しているが、それだとマンガがコマの大小によってコントロールしている注視時間に差分が生じる。
結果、メリハリのない進行になってしまったような気がする。かなりうろおぼえですが・・・

で、そこのところを上手に処理していたのがザック・スナイダー監督の300と勝手に確信。
300では、おおまかに分類すると、注目してほしいかっこいいシーン=スロー、どうでもいい部分=普通、という時間調整をしていたという記憶。かなり記憶があやふやですが・・・
つまりスナイダー・メソッドでは大ゴマ=スロー、小コマ=普通となる。
まあ、ウォッチメンではどうだったか忘れましたが・・・

で、本作はわりと時間を均等に割り振ってたのではなかろうか。
結果、終盤のおんたんの記憶シーンまでは妙に間延びした展開になっていたと勝手に回想。
なぜなら、マンガでは緻密な絵や長いマニアックなセリフも魅力の一つだったが、映画ではじっくり鑑賞できないまま流れて行ってしまい、良さを十全に発揮するに至らなかったからと確信。

で、ストーリーもマンガの通りに進むとすると、中二病JKのセカイ系からどんどん離れてとっちらかってゆくんだよね・・・すでに本作で原作の7割くらいは進んでいるので、後どう始末をつけるかはすごく楽しみかな・・・

とはいえちょっと唖然としたのは、終始、やたらと生マジメな演出だったこと。
マンガの内容が極めて風刺的な内容だったから、もっと斜に構えたシュールギャグっぽくやると思ってたので少々意外。
死んだ級友を想って泣くシーンなんかベタ過ぎて居心地悪かったな!
これってそんなワンピースや鬼滅みたいな作品だったっけ? とソワソワしてしまった!!

まーでも、キャプテンスカーレットやデスハンターみたいな全力でエイリアン殴ったら倍返し! からのエイリアン9のように接触してもただちに影響はない(実はある)を経由して、本作では人類滅亡!! というのは、その時代の社会に対する漠然とした未来像がにじみ出ていて面白い!!!

あと、あのさんの声は個性あってよかった!!!!
きねぼっち

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