シネマート心斎橋では、『韓流映画祭2023』なるイベントをやっていて、若手の頃のイ・ジョンジェが見られる。
『ラスト・プレゼント』から3作続けて、イ・ジョンジェを拝む。これまでにもなかったね。あっさり塩顔なので、くどくない。ええ感じ。
ってことで本作。
南北戦争で北朝鮮の捕虜になったある男の話。冒頭、凄まじい戦闘シーンから始まるのだけど、おいおい特撮かよ〜!ってくらいチープ👀
爆破で身体が吹っ飛ぶ兵士たち。明らかに自分から飛びにいってる。1996年の韓国映画はまだまだ発展途上の段階で、日本映画の足元にも及ばなかったんだ。それを考えると黒澤明や大島渚なんかはバケモノですね!
推しのイ・ジョンジェは、陰湿で冷酷な北の高官ピョンサン役で、めちゃくちゃ格好良かった。自分は軍服のまま、全裸の女性と絡んでいるシーンなんかもあってエロさもあった。
ピョンサンは陰湿で冷酷な男だ。昔、親友で恋敵だった男キョンミンが捕虜として自分の目の前に現れた。
これは虐めるしかない…という感じ。
実に卑屈でとことんいやらしい男を演じているのだ!
全体的にテレビドラマのようで古臭さが気になりながらの鑑賞だったけれど、物語は硬派だ。しかも残酷。拷問や処刑シーンはかなりエグい。
捕虜でありながら、北の犬(スパイ)になっていた男は「生き延びるために、売れるものはすべて売る」という。男は友人や仲間を売り、女は身体を売る。
そうやって戦争は人の魂を奪うのだ。
以下ネタバレ↓
そんな中、キョンミンに脱走の機会が訪れる。だが、追い詰められ、袋のネズミ🐀に…。それを逃すのがピョンサンだ。
友を救ったピョンサンは、同胞から蜂🐝の巣に…。それまで少しの間、物語に没頭してチープさを忘れていたのに、その蜂の巣シーンのチープさったら…。三丁目の夕日に戻ったよね。あの頃の韓国🇰🇷は、やはり約10年日本から遅れていたのだな…と思った次第。
この作品の4年後…2000年代に入ってからの韓国映画の勢いはすごいよね。どうやってそこまで持って来たんやろ。伸び率がすごい。
これからも楽しませてくださいね!
本作のscoreはイ・ジョンジェ加点の0.5が含まれております。以上。
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7月18日
今日、ジャケットに気付きました🧡
Filmarksさん、ありがとう🌹
しかも、イ・ジョンジェ氏めちゃ格好良い⭐️