Violet

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のVioletのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

深い!深すぎる!
深すぎてわたしには分からないところがたくさんあった、、、

この映画で軸となっているのは
生と時間、そして永遠。
そしてさまざまな対比がなされている。

年をおいていく人々と
それと逆行して若返っていくベンジャミン

老人施設では自然だった「死」と
戦争で味わった不自然な「死」

若返ることを恐れるベンジャミンと
年を取ることを恐れるデイジー

自分の生い立ちも何もかも忘れてしまったベンジャミンと
全てを覚えているデイジー

ベンジャミンとデイジーが一緒にメゾネットのお家で過ごすシーンだいすき..!
美しすぎるし見てて自然と口角上がっちゃうくらいに幸せそう。

ふたりの年齢ががちょうど同じくらいに重なった頃、ふたりの間にキャロラインという女の子が生まれる。
一緒に年を取ることのできないベンジャミンは、デイジーとキャロラインの前から静かに姿を消した。
このときのバイクで家を去るベンジャミンの後ろ姿がすごく切ない。

無限、永遠を意味するハチドリ。
死にゆくデイジーがハリケーンの中で見たハチドリは現実か幻かわからない。
それでも、デイジーがベンジャミンの元に旅立つことができて、今度こそ2人が永遠になったことを意味しているんだと思った。

ひとつほんとにわかんなかったのが、なぜあのハリケーンカトリーナが発生する日のニューオーリンズを物語の舞台にしたのかということ。
この映画が終わったあと、ハリケーンカトリーナはニューオーリンズの街を直撃し、人々はその被害を被ることになるのだ。

ここで思い浮かぶのが雷に7回打たれたことのある老人。
"雷に7回打たれても、幸運なことにまだ生きてる。"
どんなに辛いことに遭遇しても、生きているということそれだけで"幸運"だということを言おうとしていたのかもしれない。
Violet

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