ガブXスカイウォーカー

エレクトラのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

エレクトラ(2005年製作の映画)
3.3
エレクトラ(ジェニファー・ガーナー)とアビー・ミラー(キルステン・プラウト)のダブルヒロインで、二人とも可愛いんだけど、アクションはスタントウーマンとVFXでごまかしていてガッカリ。
敵の組織ザ・ハンドの刺客たちは、鋼鉄の身体を持つ怪力ストーン(ボブ・サップ)、自らの身体に彫られた刺青から狼や蛇を実体化させるタトゥ、毒息を吐く女タイフォイドなど、山田風太郎の忍者小説っぽい能力を使う。日本語を喋っている者や漢字の書かれた衣装を着ている者もおり、かなり和風。でも、こいつら意外と弱い(笑)。
エレクトラとアビーも強いというだけで特殊な能力を持っておらず、忍法帖シリーズやX-メンなどのようにお互いの秘術を繰り出すバトルではないため、イマイチ盛り上がらない。
また途中でエレクトラとアビーの父親マークが大したドラマもなくいきなり恋仲になるのもシラケる。
映像は凝っているので、ハズレとは言わないが、レベルの高いマーベル―ヒーロー映画の中ではいささか物足りない1本であった。

日本語吹き替え版は
エレクトラ(ジェニファー・ガーナー):岡寛恵
スティック(テレンス・スタンプ):小林清志
アビー(カーステン・プラウト):新谷良子
岡寛恵(ケイト・ウィンスレット、ミラ・ジョヴォヴィッチなど)は安定のヒロインぶり。小林清志(『ルパン三世』の次元大介など)は渋い。アニメ中心の新谷良子(『ギャラクシーエンジェル』のミルフィーユ・桜葉など)の洋画吹替えは珍しいけど、可もなく不可もなく。