ドリルは、漢のロマン！！！
お前のドリルで天を突け！！！

しかし、そればっかりなのも考え物。ｗ




山奥でヤケ酒を飲んでいた一人の男。
そんな男の前に謎の光が迫り、気が付くと男は何処かで捕まっていた。

男を連れ去ったのは宇宙から降り立った知的生命体だった。
「我々は遥か彼方から増殖するためにやってきた」
「これよりお前はわが軍団の兵士となる」
「この星を侵略するための手先となるのだ」
男は謎の改造手術を施され、命令のままに殺戮を繰り広げる殺戮兵器「ドリラー」に変貌し、次々殺戮を繰り広げる…。

一方、とある山小屋に男女連れの若者グループがやってくる。
ドリラーは、山小屋の若者達を次の標的に定めた！！！




宇宙人に改造され殺人兵器と化した男が殺戮を繰り広げる、スラッシャー・ホラー。
何か知らんうちにレンタルしてたが、まぁ偶にはいいでしょう。
アレなZ級映画を見たくなる時もあるでしょう！！！
え？無いって？
アレだね、価値観の違いだね。


しっかし殺人鬼の設定よ。
ぶっ飛びすぎだろ！！！
「地球侵略の手駒として殺人鬼に改造する」って、どんな発想やねん！！！ｗ
つーか、そんなみみっちいやり方で地球征服出来るのかどうかは微妙な所だ。ｗ

そんなぶっ飛んだ殺人鬼の設定を除けば今作は基本的にはめっちゃありきたりなスラッシャー・ホラー。
山小屋でイチャつきにきたアレな若者グループが襲われ、ついでに周囲のバカな連中も襲われるというバチクソありきたりな奴っス。ｗ
無駄なお色気シーンがあったり、殺人シーンが無駄に血みどろだったりする、まぁありきたりなアレですね。ｗ


しかし、今作はメッチャクチャに低予算だからか、あってないようなお話に間延びしまくったシークエンス、バカすぎる登場人物にショボい特殊効果にヘボヘボなCGと、見事なまでにダメ映画の王道を突っ走っています。ｗ


兎に角登場人物がアホばかり。
真面目なのび太チックなメガネ君はまだマシですが、他の連中は女好きなチャラ男にヤリ万姉ちゃんに貞操概念が強い偉そうな女、アホすぎるヤク中ロックバンド軍団にアホな泥棒に他にも出オチ数名。
兎に角アレな連中ばかりなので80分もない映画なのにこのドラマが実につまらない事。
(特にヤク中ロックバンドとアホ泥棒、しょうもない事ばかり言ってる割に時間掛け過ぎ！！！)
まぁ話がつまらなくてもスラッシャーの大暴れや殺害描写が振るってくれればいいんですけど、殺人鬼の武器はドリルオンリーで対象にドリルをぶち込むだけなので、殺害方法のバリエーションにも欠けます。
ボディカウント自体はそこそこなのに、無駄なシーンが多いせいで、殺人鬼の暴れっぷりもイマイチでした。
ついでに殺人鬼の見た目も仮装用みたいなマスクに普通の服着たただのオッサンだったりする。ｗｗｗ

そんなこんなでお話もイマイチで、スラッシャーとしての見せ場もイマイチという、何とも残念なことになってました。



一応褒める箇所はあって、殺人シーンのバリエーションは単調ですがスプラッター描写は割と頑張ってましたね。
しっかりドリルがぶっ刺さるシーンを見せてるし、ドリルで肉や内臓が抉られ血が噴き出る描写もちゃんと見せてました。
後、宇宙船内のやたらウネウネしてキショい内装や、ぐちゃぐちゃに殺害した死体に虫が集りしかもそこからウニョウニョした触手が出てくるシーンなんかは中々グロテスクで良かったですね。(後顔面破壊も少々。ｗ)
途中に出てくるエイリアンはかなりアレな出来栄えでしたが。ｗ
(特殊メイクは「デス・クローン」や「マニアカル」を手掛けた人と同じ人らしい。)


後若者グループでカップルになるのが真面目君×エロ女子とチャラ男×真面目ちゃんという組み合わせなのはちょっと面白かった。
真面目君×エロ女子は最初こそエロ女子による単なる筆下し目的だったが、真面目君はエロ女子にガチで惚れし、嘘をついてまで付き合った事を後悔し、エロ女子も彼の優しさに触れ真剣に意識し始める。
チャラ男×真面目ちゃんはチャラ男が積極的に迫るものの「本当の愛が伝わるまでは体を許さない。一緒にも寝ない」とガードの固さを見せる。
そしてその事でカップル同士言い争いになってしまう。この主人公グループの関係は比較的面白かったですね。
(まぁあくまでも他のパートに比べればですが)
この手のヘボ映画は大体主人公側のパートがつまらなくなりがちなので、主人公達のドラマがしっかりしてるのは結構珍しいね。

まぁその展開も殺人鬼の乱入でお流れになるのですが。ｗ
そんでクライマックスはスラッシャーから逃げるお約束の流れにになるのだが…。

ラスト、

そんなんでいいのかよ！？ｗ

今までの主人公側のちゃんとしたドラマは何だったんだよ！？



という訳で(どういう事だよ！？)比較的頑張っていた箇所もラストでぶっ壊しちゃう、実にZ級ど真ん中なヘボスラッシャーでした。ｗ

一応、スプラッター方面はかなりの頑張りは見えるし、ぶっ飛んだ出世の殺人鬼の割にはスラッシャー物としてやることはやっているのですが、ハッキリ言って凄くしょうもない映画なので、スラッシャーやスプラッターの映画ならどんなゴミでも見たいという人は避けた方が吉でしょう。ｗ


因みに鑑賞後、特典映像を見たのだが今作は映画祭に出展され劇場公開(！？)されたらしい、こんなんでも。ｗ
制作陣が皆ニコニコなのを見るに、きっと制作陣は仲良しなんだろうなぁ。

• #ホラー
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• #スラッシャー
• #殺人鬼
• #グロ
• #ゴア
• #バイオレンス
• #スプラッタ
• #スプラッター
• #Z級映画

異星人に改造され従順な殺戮人間にされたオッサンが若者をドリルで始末していく話。
武器がドリルというロマン溢れる設定は良い。しかも道路工事中のモグラがよく使っているようなデカいドリル。
Z級にありがちな「どうでもいいシーンがやたら長い」「男女のちちくりあいがやたら長い」「でも残酷描写は安っぽいながらも頑張ってる」が全て含まれていた。

殺人鬼のオッサンがパッケージみたいなカッコいい装備ではなく、チャチいマスクにスウェットみたいな普段着を着ているちぐはぐ加減は頂けなかった。

―――ドリルは、男のロマン！！☆

「おまえはこれから、わが軍団の兵士となる」
「これよりおまえを変身させる」
「この星を侵略するための手先となれ…！」

このジャケから想像されるのは、
「顔の下半分から全身にかけてサイバーパンクな魔改造を施されたキラーマシーンが、腕に装着された巨大なドリルで、殺戮の限りを尽くす…！」
といったものでしょう。

…もちろん、例によってジャケ詐欺です。☆
パジャマ姿のハゲおやじが、ゾンビメイクの上からマスクをつけて、30ミリ径も無い様なエンジンドリルを手にしているだけ。
ても、しょぼい電動ハンドドリルよりは断然イイよね！
マッドマックス辺りを意識してるのだろうか？

まぁとにかく、チン○コみたいな形の宇宙船に拉致られたハゲおやじが、脳にカプセルを埋め込まれ、エイリアンの指令を受けて、山中をフラついているロックバンドやカップルを標的にしていきます。

「ヴァァァァーン！」なエンジン音は、レザーフェイスのチェーンソーを彷彿とさせます。多分。
ドリルで串刺しにし、１分近くも念入りにゴネくり回して(笑)、内蔵をミンチにするのです…！

生け捕りにした者は、頭に穴を開けてカプセルを埋め込み、新たな手先とします。
つまり、『死霊のはらわた』的な展開となるワケですね。

「今日死んだとしても幸せだ。君と一緒なら…」
←だから、それはダメだ。☆(笑)

• #ドリル