世界史、宗教同士の対立関係の知識がないと登場人物たちの台詞を読解するのが難しい事が多々あった。
改めて自分の知識の浅さが恨めしく思った。
映像的には残酷模写が多々あり。事実を描いているだけに生々しく重い。
2時間44分かけて観客が見せられるのは「暴力の連鎖」「負の連鎖」だ。舞台となった時代は1970年代だが、現在も何ら変わっていない。宗教的対立から生まれるテロと、そのテロに対する報復。結局、人間の本質は時代が変わっても「変わらない」と思うと虚しく、悲しい。
結局、スピルバーグはこの映画を通して何を伝えたかったのだろうか?色々な思いがありすぎて焦点がボヤけているように思えた。