韓国映画がまだ世界の傍流of傍流だった公開時の思い出というより、当時の隣国への解像度の粗さが立ち上がってきておおお。って。
- こんなポカリスエット映画だったとはこれっぽっちも記憶していなかったよ(今なら眞露ロゴが映るところが片っ端からポカリなの)
- 飛び交う弾丸の数、たしかにこのぐらいだった気がするけど21世紀韓国映画ですらこんなには撃たない。そしてバンバン撃てば必ず誰かには当たって血が出るって因果の律義な描写もフィクションのお約束を知らないのか制作者そこは省略しろ。という戦慄をともなうやつ、つまり
- 南北朝鮮が「交戦中」ステイタスなことが頭から離れない120分なんですよ、これだこれ、当時の日本人が現実味薄く、ほとんどSF作品として(!)受け止めた理由。主語デカっぽく聞こえるかもしれないけど大筋間違ってないと思うよ。この戦時感覚こそが四半世紀前の彼の地のリアリティだったんだな、とものすごく遅れた理解に到達したn=1として申し上げておきます
- ハン・ソッキュばかりが目立つ件、ソン・ガンホ贔屓としてあらためて文句言いたくなりそうなところ、ふぁふぁファン・ジョンミンも居たんだねえ(書籍でいう「おわりに」章にセリフ数行で出ます)収穫でぜんぶチャラです
フィクションで北朝鮮を描くと現政権の姿勢が反映される持論をしつこく述べる者こと私ですが、そもそも金大中大統領期でなければこんな「エンターテイメントのいち要素としての南北対立」が取り上げられることは叶わなかったわけで、いやあ並の邦画を見る以上に時の流れを痛感しました。