ある弁護士が娼婦を判事である叔父の家に連れ込んだら強盗が待ち構えていたというタランティーノ監督も敬愛するエンツォ・G・カステラッリ監督によるイタリア・スペイン産だけどロンドンが舞台のサスペンス。

女性が謎の男性に襲われたと思えば実は弁護士らが居るクラブ内のショーだったというオチ、エンリオ・モリコーネによる前衛ジャズ風BGMと共にロンドン市街を車で駆けるオープニングからテンションが上がる今作は、警官が来て助かったと思えば実は強盗とグルだったというちょっとしたミスリードも印象的で、その強盗二人組も目当てがそれぞれ金庫と資料と違うことで対立が起きたりと家の中メインながら目が離せない状態に。

弁護士がなんとか叔父に助けを求めることで、叔父から警察を通じての救出劇も描きつつ、ある資料を求める側の強盗の独白からは階級社会イギリス故(?)の理不尽さが露呈。終盤の停電後の乱闘は少し地味なうえに長めながら、判事の家を訪れた警官にそれとなく強盗が居ることを伝えようとしたり、その警官のパトカーの無線が直後の事件で奪われたことで判事に状況が伝わりにくいもどかしさ、部屋のドアに爆弾を仕掛けられた事に気付かない判事（とその際「良い役」を担ってる猫）等、緊張感は最後まで持続。

娼婦演じたジョヴァンナ・ラリはカーリーヘアがイマイチだなと思ったらウィッグだったことが分かる中盤以降の素のヘアスタイルの方が魅力的に見えました。途中強盗の一人が過去の幻覚に囚われて強盗仲間含む登場人物達から「お前は有罪だ！」と責められるシーンのちょっとシュールな映像にも注目。余談ですが本編の前にこのRedemptionシリーズ特有のものなのかSM風な女性ホストの説明が入っていてこれが無駄に長かったです（笑）。

• #vhs

ロンドンを舞台にしたスタイリッシュでスリリングなエロティック・ホラー♡♬*ﾟ
70年代のロンドン、ジャジーでアヴァンチックなモリコーネのスコア、OPからサイコーでしょ🥰叔父さんの家で娼婦とセックスする弁護士。すると銃を持った謎の男現れる！！それだけでもオモロイのに、警察になりきった裏ボス登場するのはズルい。『判事は人から恨まれて当然だ』なんて犯罪者のくせによく言うよ。全く無関係なお色気娼婦ジョヴァンナ・ラッリが1番気の毒

• #70年代
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• #エンニオ・モリコーネ

後半からの完全に地味に振り切った暗闇のなかの室内のアクション猛烈に好き。最高。ラストまでほとんど誰も言葉を発してない。「氷に頭を突っ込んでやる！」ってアイスペールに頭を突っ込もうとするんだけど頭の方がデカくて入っていないにもかかわらずアイスペールの底から氷越しのカメラ。なんだこれって思っていると偽警官のノイローゼ演出に、発狂した笑い顔のアップ。事務所のデスクで微動だにしなかったモサモサの猫が、爆弾騒ぎでいきなり動き出す。なんだこのスリル。フェルナンドレイと甥っ子の暗号みたいなやり取り難しすぎてよくわかんなかったけど。