ベビーパウダー山崎

マクブライドの復讐のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

マクブライドの復讐(1986年製作の映画)
2.0
呪いを解くためにルビーを探すアドベンチャーロマンみたいな触れ込みだが、勿論そんなワクワクするような映画ではない。よくわからない人たちが棒立ちで状況を説明して(それでも何が起きているのか理解できない)、何かあればわーきゃー騒いで、強引すぎる展開は語り手のナレーションで継ぎ接ぎして、適当に解決して勝手に終わっていく極悪なウーリー・ロメルのフィルム。登場人物が動物に変えられたり、売春宿でドタバタしたり、シーリングファンに頭が串刺しになって回り続けていたりはする。冒頭にちょろっと出てきてすぐに死ぬクラウス・キンスキー(中盤で幽霊となってまたちょろっと出てくる)がおそらく一番ギャラは高い。キンスキーの代わりにキンスキーの変な自画像だけが何度も映る。