YasuhitoArai

ロボット・モンスターのYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

ロボット・モンスター(1953年製作の映画)
4.2
※このレビューは、映画自体の出来を完全無視して、どのぐらいツッコミながら楽しめたかを基に採点しています。

フィル・タッカー監督作品。
少年ジョニーは家族とピクニックに来て、昼寝から起きると、世界はローマンという宇宙人によってジョニーの家族以外が滅んでいて・・・という話。

世界が滅んでいて、いかに宇宙人ローマンに立ち向かうかという、『宇宙戦争』のような侵略物がベースにありながら、全編にわたって微笑ましい。子ども向け映画としては機能していると思う。主人公も少年だし。主人公のジョニー少年に説教される宇宙人ローマン、ジョニー少年の案を速攻で採用する大人たち。
世界が破滅しているのに、草原でいちゃいちゃしてその後に結婚するカップル。
自由な脚本を最後の大オチが全て掬い上げる。

宇宙人ローマンの姿が、頭より下がゴリラの着ぐるみ、頭を潜水ヘルメットで覆った物。潜水ヘルメットの中は、役者がタイツを被っており、目や眉が透けている。ロングショットで山の中をのしのし歩くローマンが可愛らしい。ローマンの機械からはシャボン玉が出てくるというファンタジー。宇宙光線の光具合はポケモンフラッシュもびっくり。

音楽がまさかのエルマー・バーンスタインで、けっこう頑張っている。
監督のフィル・タッカーは、エド・ウッドの助監督をやってたけど本人否定。
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