YasuhitoArai

青いガーディニア/ブルー・ガーディニアのYasuhitoAraiのレビュー・感想・評価

3.7
フリッツ・ラング監督作品。
アン・バクスター演じるラーキンは、朝鮮戦争に従事している恋人から別れの手紙を受け取ったため取り乱し、レイモンド・バー演じる女たらしの画家プレブルからの誘いに応じてしまうが・・・という話。

最初メロドラマかと思いきや、殺人が絡むフィルム・ノワールに展開した。
殺人を犯した側を主観として、その心の動揺とかを主に描いていくので、犯人についてミスリードされ、最後のどんでん返しにまんまとはまった。
ただの殺人ではなく、心理的な要素が多い。

出演するメンツがいかにもフィルム・ノワール的なメンツばかりで面白い。
マフィア役が多いレイモンド・バーが、画家という役で面白かったけど、やっぱりいい人の役じゃなかった。
終盤の新聞社でのシーンなど、影を使った演出が上手い。
YasuhitoArai

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