コーカサス

欲望という名の電車/オリジナル・ディレクターズカットのコーカサスのレビュー・感想・評価

3.8
公開時、無惨にもカットされたシーンを復元したオリジナル版。
カットされたシーンとは性的表現や会話とのこと。
確かに物語において重要箇所であった。
鑑賞後にプロダクション・ノートを読むと、ブランチ (ヴィヴィアン・リー) の色情狂の理由には、死んだ夫がホモセクシャルであった背景の省略、ブランチがスタンリー (マーロン・ブランド) にレイプされてしまうシーンを曖昧な表現にとどめたこと…等が記されていた。
いくら映倫規定とは云え、こんな重要なシーンを無惨に切り込まれては、作り手側はたまったものではない。
“本当の完全版”であれば、我々の感想だって変わったはずである。

194 2019