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ダージリン急行のnnmのネタバレレビュー・内容・結末

ダージリン急行(2007年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます


ウェス・アンダーソンの作品をみるのは今作で二度目です。インドの異国情緒溢れる色彩が印象的でした。ブルー、ピンク。映像美。
全体的にのんびりした雰囲気がただよっていた。序盤は三兄弟がお互いのことを信用してないのがじわじわ伝わってきてなんとも言えないかんじ。兄弟でも合わない人は合わないよね。
亡くなった父親のことを相当慕っていたらしい描写がかわいらしくもあり切なかった。母親のことも、嫌っているとかではなくただ寂しいんだな、と思った。
そんな三兄弟が旅を通していい意味で変化できたみたいでよかった。三人の関係だけでなくそれぞれが内面的に成長?した姿が喜ばしかった。
子どもの葬儀のシーンはよかった。写真集の一ページかMVのワンカットのようで綺麗だった。見知らぬ誰かの死に思いがけず直面してしまって父親のことを思い出さずにはいられない彼らの、回想への入り方がスタイリッシュでよかった。
この事件を通して変わったのかなと思った。ラストのスーツケースを放り投げるシーン。ひたすらによかったね~と思った。晴れやかな気持ちだった。
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