鹿むら

下女の鹿むらのレビュー・感想・評価

下女(1960年製作の映画)
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2022/025

ずっと気になっていたので、運良く映画館で観られてよかった!初っ端の不穏さからもうワクワクが止まらん。まともな人どこ〜!!

階段遣いとカメラワークがパラサイトよりわかりやすく劇的。あとピアノの道具としての活かされっぷりがいいなと思った。「音楽を教えている」というただの設定のみならず、下女がかき鳴らす不気味な和音(下女の介入によって崩れてゆく家庭そのもの)として演出に一役買っていたり、神聖な場所に踏み込んでくる女たちという意味でストーリーに絡んでくるのもお見事すぎる。

演者たちの特徴的なキャラや表情に気を取られちゃうけど、考えれば考えるほど抜かりなくて凄い映画だったなあ…あの仕掛けに関しても観た人と話したくなる。
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