泣く子も黙る平和のアイドル

イングロリアス・バスターズの泣く子も黙る平和のアイドルのレビュー・感想・評価

4.0
タランティーノ月間2作目。
タランティーノ映画って映画好きのためのマニアックな部分とエンタメ性が本当にうまく合わさってる。本作は、何本か観た中でもそのバランスが一番良かったと思う。
お得意の目的を明かさず、時系列シャッフルではなく、ナチスドイツの転覆が最初から最後まで目的となってるところも見やすい。
ある意味ナチ以上に狂ってるアルド中尉(ブラピ)とか仲間のバット使い、ナイフ使い、ユダヤ人のショシャナ、SSのランダ大佐とかキャラも魅力たっぷりで飽きない。
強いて言うならアルド中尉の狂った復讐心の源泉が何かを匂わせるだけでもして欲しかったことと、ランダ大佐をもう少し大物のまま終わらせて欲しかったかな(ナチ側の人間が得をするラストは撮れなかったんでしょうかね)。大佐が特に好きだったので。ラストが違えばタランティーノで一番好きな映画になり得たかも