maya

イングロリアス・バスターズのmayaのレビュー・感想・評価

4.7
ハンスランダが良すぎて五億回見れる。
最初のフランスの農村から、シュトルーデルのクレーム、地獄のイタリア語講座、地下の死ぬほど嫌〜な空気感、「ビンゴォ♪」、一つの作品でこんなに名シーンって生まれるものなんだろうか?
諜報部員に向いている人とは、語学と数学の天才で、自尊心が極端に高く、仕事を遂行する事そのものを喜びに感じる人である、と専門書で読んだのだが、ハンスランダはまさにそれ。ナチだけど、思想家ではないし、ナチからもなんとなく煙たがられてる。いろんなタイプのナチが登場する分、彼の恐ろしさ、異質さが際立つ。ネズミのような卑しい顔から、一変知的な猟犬の顔に豹変するクリストフヴァルツの凄さ。「追い詰めた」というところで、畳み掛ける時、空気がガラッと変わる。どうなってるんだ。
映画に出てくる悪役の中で、本当に他に類がなく、非暴力のくせに、最上級に怖い。最高のキャラクターだと思います。
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