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大通りの店/大通りの商店のkonomoのレビュー・感想・評価

大通りの店/大通りの商店(1965年製作の映画)
3.6
チェコスロバキア・ヌーヴェルヴァーグ特集にて。
ナチが接収したユダヤ人のおばあちゃんの手芸店を任されたスロバキア人の主人公が、おばあちゃんを追い出せないでいるうちに事態がどんどん悪化していく。

『善き人』みたいな意識せずに殺す方に回ってしまってた話とは逆パターンで、意識せずに助ける方に回って苦しむ話。志を持ってユダヤ人を助けていた友人は捕まって拷問され晒されて、ユダヤ人全体の移送も始まってしまう。罪のないおばあちゃんを助けたいけれど、本人は半分ボケちゃってて全く事態を理解してくれないし、捕まるのも怖い。

トーンがコミカルで、おばあちゃんとのやり取りがほのぼのだった分、後半の展開はほんとうにつらかった。
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