掛谷拓也

素敵な人生のはじめ方の掛谷拓也のレビュー・感想・評価

素敵な人生のはじめ方(2006年製作の映画)
3.5
素敵なとか最高のというタイトルの作品は警戒して手が伸びないことが多いがこれは、悔しいが素敵な小品だった。田舎のスーパーで働く有能だが貧しく結婚生活にも絶望した25歳女性がたまたまスーパーを訪れたモーガンフリーマンに助けてもらい自信を持って就職の面接を受けに行くというストーリー。寂れたスーパーのレジや棚の様子が面白い。原題の10 items or lessの意味は「10品以下」。少量買物専用レジの意味だが、途中で意味が変わる。貧しく絶望した女子に教育を与えて自立させるストーリーは多い(暗殺者に仕立てるとか)が、家族以外の男性がきっかけとなるなら結末はこれしかないと思えた。