🖼勝手に秋の絵画展🎨㉞
カトリック教会での拷問による異端審問を推奨した修道士ロレンゾ(ハビエル・バルデム)と異端の冤罪で捕らえられた商人の娘イネス(ナタリー・ポートマン)の辿る運命をゴヤ(ステラン・スカルスガルド)を絡めながら描く。
18世紀末スペイン
栄華と衰退そして復活、戦争で国政が揺れるたび運命の歯車が変わる、終わりだと覚悟した人生が動き出し、地位ある者は引き摺り下ろされる。
ゴヤが描き続けたのはそんな時代に振り回された者達、それは絵画の中で生き続ける幽霊。
子供を見せたい一心でのイネスの呼び声とささやかな愛情を欲しがった後ろ姿が憐れで印象的、ナタリー・ポートマンの鬼気迫る演技が素晴らしかった。
劇中で版画の製作過程を見せるシーンがあり珍しく興味深かった。
巨匠ミロス・フォアマン監督の最後の長編作、さすがの出来映えで面白かった。
監督 ミロス・フォアマン
キャスト
ハビエル・バルデム
ナタリー・ポートマン
ステラン・スカルスガルド
ランディ・クエイド
マイケル・ロンズデール
ホセ・ルイス・ゴメス
マベル・リベラ
ブランカ・ポルティージョ
ウナクス・ウガルデ
フェルナンド・ティエルブ
ジュリアン・ワダム
フランク・ベイカー