宮廷画家ゴヤは見たの作品情報・感想・評価

「宮廷画家ゴヤは見た」に投稿された感想・評価

Risa

Risaの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

観た後 動悸がとまらなかったです。。
『カッコーの巣の上で』のミロスフォアマン。

スペインのロマン主義 画家ゴヤ(まだスペイン熱)の絵のモデルと、その時代背景の話。

ナタリーポートマンの演技、なかなかのものでした。いつかのイザベル・.アジャーニーもびっくりの演技です。
ゴヤの絵のモデルをしていた美しく順風爛漫なイネス(ナタリーポートマン)が、異端審問で拷問されて捕まり、牢で怯えやせ細り、出てきた時は精神異常者へと。

拷問シーンは なんと悪趣味、、
少女を裸で両手を後ろでロープで縛り、そのまま釣り上げるというものです。
なんとも辛い事に、特に誇張されてる訳でもないんだろうなと感じます。

異端審問にかけたロレンゾ修道士(ハビエル・バルデム)が、もう、鼻の下伸ばした(元々伸びてる)変態にしか見えません、、
酷いのは、その後もです。裸で牢に入れられた 怯えるイネスを慰めてなんと牢で子供を宿らせてます。その後ロレンゾは他国へ逃げ、イネスは15年後牢から変わり果てた姿で出て、ゴヤへ会いに行きます。 牢の中で、子供を産んだのだと。。可哀想なイネス、男はロレンゾしか知りません。

異端審問で議題に上がったのはゴヤの銅版画も同じです。
ゴヤと聞いて真っ先に思い浮かぶ絵は『我が子を喰らうサトゥルヌス』。。そして『裸のマハ』、『カルロス4世の家族』でないでしょうか。『裸のマハ』も当時 神話でも裸の絵を書けなかった時期で、異端審問にかけられてます。

当時 陰毛を描くことが禁止されていたそうですね。女神には無いんだそうです。そりゃ困った 笑

映画内で銅版画を作る過程が描かれてます。なかなかの見応え、ちょっと嬉しいシーンです。

ゴヤの難聴で聴力を失う前からと、失ってからどちらも描いております。
宮廷の画家として有名になり認められ お金を稼ぎ、銅版画で異端審問で物議を醸すほどの痛烈な風刺を描き、そして スペインは戦禍を経て ゴヤは熱で聴力を失い、描くものは暗いものへと変化していきます。

ナポレオン時代は人間が大量虐殺されていた時代なので、ゴヤの絵が 病んでいくのも当然ですね。ただ単に豚肉嫌いの子がユダヤ教と思われて異端審問にかけられるんです。

そう言えば 流石スペイン 牢から出たイネスがゴヤに会いにきた時に ゴヤが生ハム原木削ってました。私もまた買おうかな。

そう言えばですよ、イネスが牢から出てきた後 顔が歪んでるんです。そして、ゴヤの絵には その歪んだ顔 そっくりの絵があるんです。。さらに 娼婦になったイネスの娘 (16歳くらいの役の筈なので、あの色気と大人っぽさはやり過ぎかも?でも素晴らしく魅力的。)前髪でハートを作ってあるんです。ゴヤの絵に 居るんですよ 前髪を内側に巻いてる少女の絵。あの子がモデルなんですね。

ストーリーや魅せ方、この重さは大満足ですが、是非 観る人は 絵を軽くでも知った上で観てほしいですし、観た後でも絵を知ればさらなる 繋がりに 心臓バクバクです。
スコアが5にならない理由は ロレンゾが屑過ぎて、イネスが報われなさ過ぎる非道さが辛過ぎるから。
31monks

31monksの感想・評価

3.7
ドライなメロドラマ。ラストのあまりの突き放しっぷりと皮肉に感動。エンドロールに流れるゴヤの絵の数々が鬼気迫ってくる。ロレンソが酷い目にあう二つのシーンが好き。
Wonderland

Wonderlandの感想・評価

3.4
なんとも言い難い悲しさを含む作品。中世上流階級の家族にまつわる話だが、この時代貴族と言えども幸せばかりではないようだ。現代に生まれたことを幸運に思った。
Rita

Ritaの感想・評価

4.0
it was less of tragedy than comedy
tak

takの感想・評価

3.8
 久しぶりにミロス・フォアマン監督作である。 フォアマン監督と言えば「アマデウス」。僕ら80年代青春組にとって、「アマデウス」は重要な映画だ。様々な世代の映画ファンと話すと、MTV世代の80年代はどうしても”よいもの”を残していないように言われがち。しかし、そんな80年代に世代を超えて支持されるのが「アマデウス」だ。この「宮廷画家ゴヤは見た」も18世紀のヨーロッパが舞台。「アマデウス」では音楽家サリエリが語り部として重要な役割を果たしてきた。だが、この映画でタイトルロールでもあるゴヤは主役ではない。ゴヤはあくまでも語り部として物語に登場するだけである。

  18世紀末のスペインは、ヨーロッパ諸国の中でも市民革命の波が起こらなかった、カトリックにこだわった”自由のない国”。カトリック教会の威厳を保つために踏み切った異端審問の強化が2人の人物の運命を狂わせることになる。 異端審問の先頭に立ったロレンゾ神父は、獄中の少女と関係をもってしまったことから教会を追われることになる。ナポレオンのスペイン侵攻でフランス軍による傀儡政権となった途端に、フランスの検察官として舞い戻り、司教たちを裁く。ところが、あっという間にイギリス軍により政権・教会が元に戻ったら、再び裁かれる身に。この展開は、重厚な歴史劇の割にテンポもよく、対比が非常に巧い。卑劣で身勝手でこれ以上ないような憎まれ役なのだが、一方で人間としての弱さをも演じてみせるハビエル・バルデムは実に見事。

 それにしてもナポレオンによって市民革命の波が押し寄せ、旧体制から解放されたとは教科書的な表現。実際には市民はフランス軍に略奪され、女は犯され、要するに侵略されただけ。王位などいらないと言ったナポレオンを皮肉る描き方もされている。結局、いちばん時代に翻弄されるのはやはり名もなき市民。その辺りを、ゴヤは時代を写し取る証言者として絵筆を走らせ続ける。タイトルバックとエンドロールにゴヤの絵画が映し出されるが、恐ろしいまでのグロテスクな光景や、恐ろしい巨人が描かれる彼の絵の意味を理解できた気がする。ともかく、2時間弱の上映時間が、人間の生き方について、歴史について、宗教について考えさせる濃密な時間だったことを僕は嬉しく思う。こんな映画は本当に久しぶりだもの。

 「アマデウス」もそうだったが、この映画には歴史劇を演ずるにふさわしい見事な配役が生きている。ゴヤの絵の少女に似ているという理由で、ナタリー・ポートマンはキャスティングされたそうだが、彼女を筆頭にランディ・クエイドにしても司教を演じたミシェル・ロンスデールにしても違和感がないから不思議。もちろん、ゴヤを演じたステラン・スカルスガルトもだ。ユーモアが効いた描写も素敵。僕は王妃の乗馬姿の絵を開帳する場面に笑いを抑えることができなかった。
なつん

なつんの感想・評価

4.4
思ってた以上に、重たくて苦しい映画。
ゴヤはその「ドラマ」を見届けた記録者としてこの映画の中心にいる。
時代に振り回され、気が触れて、1人取り残されたイネスの姿がただただ悲しかった。刑に処され死んだロレンソの手を握って笑う彼女は幼気で、いじらしい。
ラストシーンがものすごくよかった。

ステラン・スカルスガルドの名優っぷりが甚だしい。出演作全てにおいて、主演だろうが助演だろうが関係なく、堂々たる存在感を放つ彼のゴヤは本当に素晴らしかった。

このレビューはネタバレを含みます

昔々、暗黒時代のスペインで・・・

歴史に沿ってどこへ飛んで行くか見当もつかない不条理なストーリーは流石の一言。

シニカルな話運びだが底にはしっかりと言語化されないヒューマニズムの血が流れてる、ゴヤの絵画と同じぐらい誰が作ったのかすぐ分かる映画。

R.I.P. ミロス・フォアマン
豚肉を食べなかっただけで異端児扱いされ15年も投獄されてしまう少女イネス。
なんでイネスがロレンソ神父を慕っているのかはよく分からなかったし、知識不足で何なんだこれはという展開だったけど
エンディングが良かったのでわりと面白く感じた。
何よりナタリー・ポートマンの演技が素晴らしかった。
セリム

セリムの感想・評価

4.4
ゴヤを狂言回しに使うとは……。
そのへんから、いきなり予想外で…(・_・;

やはりこの監督の作品…良くも悪くも衝撃をうける。。。
F

Fの感想・評価

2.0
こういう映画は興味あり凄い勢いで見に行くんだけど割と退屈だったという結果に…とりあえず改めて見たい
>|