綾

トップ・ハットの綾のレビュー・感想・評価

トップ・ハット(1935年製作の映画)
5.0
本作を知ったのは、『カイロの紫のバラ』と『グリーンマイル』の劇中映画として。どちらも大好きな作品です。
劇中で本作を観るセシリアとコーフィの表情はあまりに心揺さぶるもの。とても印象深く残っていた。
二人にあれほどの幸福を与えた Cheek to Cheek の場面を、私もどうしても観てみたかった。

…という思い入れからか、とにかく胸が一杯になった、Cheek to Cheek の名場面。まさに、映画的歓びが詰まっていました。
あぁ 素晴らしかった。うっとりした。

勝手に硬派なイメージを持っていたので、めちゃくちゃ楽しいラブコメで意外!
アンジャッシュもびっくりな勘違いの連続と、陽気なタップダンスシーンの数々。
最後まで全く飽きることなくワクワクと楽しめました。

あの時のセシリアに、コーフィに、この映画があって本当に良かったなぁ…
『カイロの…』や『グリーンマイル』での本作の位置付けを思うと、胸が一杯で、涙が出そうになった。

白黒とは思えない生き生きとした名作。
元気をもらえました。また観たい!
綾