とぅん

ゴーン・ベイビー・ゴーンのとぅんのネタバレレビュー・内容・結末

ゴーン・ベイビー・ゴーン(2007年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

生まれも育ちもボストンっていう地元密着型の素人探偵の主人公が、少女失踪事件をキッカケに正義のあり方を問われる話。

少女は薬物中毒でネグレクト気味の母親の元で育って、失踪自体も親戚の女性が騒いだから公になったのであって、母親はほとんど無関心だったというのが重要で、
娘を失った警察官が部下を使って少女を失踪に仕立てて、彼女を実質保護していたという真相がなかなか深い。

主人公は警察に通報するかどうかの選択を迫られて、通報するのだけど、結局少女が戻ってきても、母親は変わらず自分の事ばかり考えて、外に遊びにばっかり行ってるし、何とも後味が悪い。
この辺は「ミスティック・リバー」の作者と聞いて、妙に納得がいったな。

ベン・アフレックの監督第1作にして、演出力は堂に行ってるし、ボストン舞台に主役が弟のケイシーというのも良い。
ただ、エド・ハリス演じる刑事の動機とかに腑に落ちないところもあるのだけど、俳優陣の好演でカバーしてる印象。
特に、モーガン・フリーマンはさすがの貫禄であった。出るだけで引き締まる。
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