Yukiko

南部の反逆者のYukikoのレビュー・感想・評価

南部の反逆者(1957年製作の映画)
3.7
2023年1月19日   NHKBS放送
『南部の反逆者』  1957年アメリカ制作
監督、ラオール・ウォルシュ。

アメリカ。南北戦争前。ケンタッキー州。
アマンサ(イヴォンヌ・デ・カーロ)は父が亡くなり、
その後、父が借金をしていた事、マンシイの母は奴隷で
マンシイは黒人との混血であったことを知る。
そして、マンシイは奴隷市場に売られていき、
ニューオーリンズで競売にかけられる。
そこで、お金持ちのヘイミッシュ(クラーク・ゲーブル)
に買われていく。


冒頭、この上なく幸せなマンシイ。
恋人バートンもいる。
が、父の死で一転、これでもか、これでもかと、どっと
不幸せの嵐が押し寄せる。。。
売られていくマンシイ・・・
半分、黒人であるばかりに・・・

見た目、白人そのもの。
ちょっぴりエキゾチックな顔立ちかな。

黒人を差別しない人だったとしても、自分が黒人扱いされると
「私は白人よ!」と言いたくなる。
そして、黒人の奴隷に命令言葉で、あれしろこれしろと
言ってしまう。
・・・というその辺が、この映画のテーマだろうか。
更に結婚ともなると、黒人の血が流れている事で、気持ちが
マイナーになってしまう。
相手に、自分の出自を打ち明けられない。

映画そのものは、アマンサとヘイミッシュの恋愛話。
だが、二人の根底に敵対する白人黒人の想い。
そこに現れるラウ(シドニー・ポワチエ)は、アマンサの
黒人としての意識を呼び起こす。目覚めさせる。

が、所詮、二人には、白人だ黒人だなんていうのは、
些細な事、愛があればいいのさ・・・かな。

アマンサの着るドレス姿がとても素敵。
よく似合っていた。
しかし、ドレスで着飾るのはアマンサだけで、他の女性は
皆、作業着のような質素な服。
その辺の所、アマンサ自身疑問を持たないのだろうか。
観る方としては、そこに差別意識を感じてしまい・・・って
映画なんだけれどね。作り話と思うものの。。

カラー映画です。
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