再鑑賞
2回観て確信した事がある。
この映画はおそらく女性には全く理解されない事と、森山未来を稀代の表現者として再認識した事だ。
不潔、貧乏、嘘つき、自分勝手、風俗好き、女子が嫌いなもの全てを兼ね備えた主人公(北町貫太)。
少し前にモテキの幸世君役で、美女達とイチャコラ恋の駆け引きに勤しんでいたのに、今回は絵に描いたようなドクズをサラッと演じてる………
どんだけ振り幅あんねん!森山未来!
不器用で最低な主人公ものは大好きなんですが、同性でも流石にちょっと引いてしまう所もあり、そこまでハマらなかったのが残念でした。
唯一の救いは、この映画が西村賢太の芥川賞作で、彼の自伝を基に制作された事。
ド底辺で蔑まれても読書だけはやめなかった、彼の生い立ちや刹那な生き方を超えて、いつの日か花が咲いた。
一芸は身を助ける
ほんの少しロマンを感じる