伊藤沙莉と池松壮亮の恋愛映画だって？
、、、、、
まだ観てもないのに、ハズレる要素が一ミクロンも見当たらない。翌日に遠足を控えた小学生のように、期待値が限界突破しソワソワが止まらないのは、私だけではないはず。
原作なしのオリジナル脚本だけあって、多少粗削りでアドリブとの境目も曖昧。表情や仕草が妙にリアルで色っぽく、主演二人の演技力には、巧みさとはまた違った惹きつけられる魅力があった。
タイトルのように、過去の自身の恋愛をちょっと思いだす人はどれくらいだろうか。痛くて苦い思い出よりも、笑えて少し甘いほうを、ぼんやりと浮かべる人が多そう。この映画に漂うメロウな雰囲気と飾らない演出は、その辺に転がってそうな等身大の恋愛話そのものであり、トレンディドラマでは絶対感じることはない、緩さのようなものは庶民には心地よかったりする。
童顔ハスキーボイスが放つ「追いかけてこねーのかよ！」の破壊力。池松壮亮のオネェ化。永瀬正敏の存在感。ジムジャームッシュに最敬礼。クリープハイプの主題歌もいいけれど、もしもフィッシュマンズのナイトクルージング流れてたら泣いてたなあ。
伊藤沙莉さん、すき、です。
