髙橋佑弥

フリーウェイ/連鎖犯罪 逃げられない女の髙橋佑弥のレビュー・感想・評価

4.0
海外の"男女逃避行"記事で紹介されていたから投げ売りされていたDVDを買っておいたのだけれど…全然違えじゃんか馬鹿野郎!でも面白すぎるので良しとする。とにかく清々しく景気良く、前へ突き進み続ける展開の連続で最高。

開幕早々、薬中&娼婦な両親逮捕で行くアテなしの主人公=不良女子が連続殺人鬼の車に乗っちゃった…と思ったら、そいつの首と背中撃ちまくって逃走し、血だらけのままダイナーで飯食ってたら逮捕され収監→"女囚モノ"へ…この意味不明なジャンル乗換の速さ!全編とにかく行き当たりばったりな玉突き事故連結的展開なのだが、それが本作の意味不明なドライヴ感に貢献してる。脇役は物語で役目を果たしたら速攻なんらかの出来事で死ぬように出来ていて…もうよくわからないが凄い。しかもこの映画、童話「赤ずきん」を脚色した作品らしくて本当にやばい…でもちゃんと赤ずきん要素が終盤あるという…律儀だ。

よくよく考えたら(元記事は見つからなかったが)監督のマシュー・ブライトは、『拳銃魔』リメイク版の『ガン・クレイジー』(92)の脚本家なので、その文脈で紹介されていたに違いない…と思う。

2020/08/17
髙橋佑弥

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