らんらん

雲右衛門とその妻のらんらんのレビュー・感想・評価

雲右衛門とその妻(1962年製作の映画)
3.5
明治から大正にかけて浪花節といえば桃中軒雲右衛門、浪聖とまで謳われた人物らしい
そんな桃中軒雲右衛門の若い頃の苦労、旅回りの大道芸で暮らしを立てる日々、そして成功を掴むまでを描く

桃中軒雲右衛門って何か聞いたことあるなーって思っていて、主演が三波春夫って見て、あれ?って
どこかで見たような、、、東映か大映の映画の脇役でにぎやかしに紛れてたような、、、しかもまさに三波春夫が桃中軒雲右衛門だったような?
ってモヤモヤして調べたところ、、、市川雷蔵主演の『若親分』に出ていた!よく覚えていたなー、自分なかなか凄いわ
後年同じ大映の作品で同じ役で出てるんですねー、サービス?みたいな感じかしら

モノクロ作品だし出演者も地味、映画としてもそんなに面白そうには思えなかったけど、そんなつがり?からか見に行ってしまった

見所としてはやはり三波春夫による浪花節、浪花節ってどんなものかよくわからないので上手いとか下手とかも言えないけど、やっぱり歌手が本職なだけあって、その声をたっぷり堪能できます、なかなか俳優が本職の方には出来ない役だと思う、その点では違和感なく見れて良いと思う(見たあと知ったけど三波春夫はちゃんとした浪曲師出身だとか、知らなかったー)
あと関係ないけど三波春夫がなんとなく由伸監督に見えてしょうがなかったw

他に良かったのは相手役の月丘夢路と、じい役?の寺島雄作
月丘夢路はあねさんから仕事の相方、そして妻になるまでの変化が良い
三味線姿と合いの手のお調子?もキマっていてかっこよかった
寺島雄作は顔はよく見るけど名前知らなかった役者さんの一人、今回の活躍で覚えました
人情味がいい味出していて好演

ちなみに見たあと桃中軒雲右衛門について調べたところ、この映画の内容と大体合ってました、それなりの脚色はあるとは思うけど、ある程度は史実通りな点も勉強になって良かったです
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