爆裂BOX

スケルトン・キーの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

スケルトン・キー(2005年製作の映画)
3.9
ネットで評判よくて気になってた作品ですが、ネタバレ禁止のどんでん返し系映画なので中々レビュー書くの難しい作品ですが、全体通して地味ながら怖いサスペンスホラーでしたね。
勤めていた病院を辞めて、高収入の住み込み介護の仕事に就職した元看護師の主人公がその屋敷で次々と奇妙な出来事に巻き込まれていきますが、屋敷中の全てのドアを開けられる鍵で開かない屋根裏部屋のドア、介護するジョン・ハート演じる老人ベンの怯えた態度、鏡を飾ってはいけないなどの奇妙なルール、過去に住んでいた住人に起こった出来事などの要素に舞台であるルイジアナ州に由来するフードゥーの魔術の要素が加わってきます(ブードゥーではなくフードゥーなんですね)
主人公が結構イケイケで、やるなと言われたことやったり、屋敷や黒魔術についてドンドン調べて行動していきます。流石に入浴中のベンに手鏡見せてパニック状態にしたときは「オイオイ💦」と思いましたが。
終盤までは本当派手なシーンや怪奇現象起こるでもなく地味なんですが、主人公が友人のおばさんの魔術ショップに情報聞きに行ったり、調査して核心に迫っていく過程は悪くないですね。そこからの終盤は地味な前半と打って変わってハラハラさせる展開多くて見入ってきました。そんなに派手なシーンはないんですけどね。
最後のオチは、ベンの怯えた態度や「ここから出してくれ」という言葉、鏡を見せない理由、煙草、そして「信じる者に効果がある」等の伏線が回収され、パズルのピースがはまっていくような気持ちよさがありますね。後味は凄く悪いですけど。後、他の方も仰ってますが、近年ヒットしたスリラー映画のオチとも被るんで、気づく人は途中で気付くかも?救急車の中で見つめあう二人の表情もその内心考えたら絶望感でいっぱいだろうなと考えて印象に残ります。主人公がガンガン突き進む性格なのも彼らには功を奏したんでしょうね。
全体的に地味ではありますが、評判がいいのも頷けるサスペンスホラーでしたね。