南仏サン=トロペの別荘でヴァカンスを楽しむジャン=ポール(アラン・ドロン)とマリアンヌ(ロミー・シュナイダー)。そこへマリアンヌの元恋人ハリー(モーリス・ロネ)とその娘ぺネロープ(ジェーン・バーキン)が訪ねて来た。男女4人の思惑が見え隠れするサスペンス映画。
前半は青い空が眩しく解放感に溢れているプールサイドでドロンとロミーの蜜月ぶりが映し出される。ドロンの手の動きが艶めかしい。
野生的な雰囲気のモーリスが運転していた車のエンジン音が凄まじくカッコ良かった。
ジェーンは長い腕と脚が衣装を引き立てている。野獣のような眼光が鋭い。
後半は夜に事件が起きる。虫の音が印象的でこのまま平穏無事で終わってほしい思いが頭の片隅にある。
ドロンは頭を下げて塞ぎ込んだままの姿。
ロミーは取り乱すこともなく落ち着いた表情。最後まで彼女の心を掴むことができなかった。
音楽がミシェル・ルグランだったのかと気づかないほど、4人の表情や仕草に見惚れていた。たまにこういう映画に出逢うことがあるから不思議で面白い。
https://youtu.be/sjInemAuI0s
