白い酋長の作品情報・感想・評価

「白い酋長」に投稿された感想・評価

フェリーニの初単独監督作。新婚旅行でローマに来た夫婦だが、妻の方が好きな俳優に会おうとしたことで歯車が狂い始める。ドタバタコメディだがテンポが良く、最後まで楽しんで観ることが出来た。途中、夫の方が絶望しているところでジュリエッタ・マシーナ(役名がカビリア!)ら娼婦に慰められるシーンが最高に良い雰囲気だった。夫は彼女らと寝なかったとラストで言っていたが本当かな(笑)。コンパクトな作品なのに第一部・第二部と分けられていたのは謎だった。
Fal2018

Fal2018の感想・評価

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一見すると試練を経て賢くなった二人に見えるけど、旦那は別の女性に慰めてもらっていた可能性も棄てきれず、潔癖を主張する花嫁の言葉を信じるとなおさら最後の「わたしの白い酋長はあなたよ」という発言が皮肉に聞こえてしまう、というあたりが教科書的な説明だろうけど、こういうのって喜劇の典型的プロットだからな。それだけ記述しても批評したことにはならないな。
arch

archの感想・評価

4.0
フェリーニ監督単独作品。
新婚旅行でローマに訪れた夫婦が離れ離れになって互いの大切さを改めて考えるまでをコメディーテイストで描いた作品。

妻は雑誌のスターに憧れる夢見がちな女性だ。スターを追いかけていたらローマから遠いロケ地にたどり着いてしまうエピソードが何よりも物語る。そこはローマから遠く離れた土地というだけでなく、夫から離れた土地、現実から離れた土地でもある。そこで彼女は雑誌のスターの現実を知る。妻の見ていた夢が壊れて、現実を見ることになったのだ。
対して夫は妻の失踪を気に、妻の大切さを知ることになる。

つまりこの物語は新婚旅行の中で二人の関係を見つめ直す物語であり、女と男が夫婦になる物語。

光と影の絶妙な使い方、シュールな笑いが素敵一作。
フェリーニの初単独監督作品!
冒頭からウキウキする感じがあぁフェリーニって感じで最高。
話自体はなんて事ないけど、終わり方とニーノロータの音楽がもぅ〜ニクい。
そして何とあるシーンでジュリエッタマシーナがカビリアという役で出てきまして
「カビリアの夜」が大好きな自分はおおおお!と驚嘆していました。
旦那さんは娼婦と寝て、奥さんもたぶんあの最低酋長とキスくらいはしたんじゃないかと踏んでますが、何はともあれ幸せな結婚生活になるでしょう!
masa

masaの感想・評価

4.3
新婚旅行の途中で憧れの「白い酋長」の主役に会いに行くラブコメ
新婚旅行でローマにやって来た妻が、夫の隙を見て憧れの活劇スターに会いに行き、夢と現実を知るドタバタコメディ。フェリーニの単独監督デビュー作。

家の名誉を守り、分刻みのスケジュールで行動する夫は、ワンダにとって退屈な現実。連続活劇「白いシーク」の主演スターは、ワンダにとって心踊る夢の世界。

トラックに乗せられ、撮影現場に連れて行かれるワンダは、あれよあれよと夫から遠ざかる。親戚一同の対応に追われながら妻を心配する夫と夢見心地な妻ワンダの対比が可笑しい。監督の「笑うな!笑うんじゃねえ!」に笑った。

熱烈なファンだったスターは、それほどかっこよくないんだよね。ただの女たらしで嘘つき男。夢と現実は違うものだ。

妻の不在をごまかす夫が気の毒になり、こらワンダ、早く帰りなさいという気持ちになった。

途方に暮れ、涙する夫の前に女が現れる。ジュリエッタ・マシーナ登場!彼女の名は…

「カビリア」

後の名作「カビリアの夜」はここから始まったのかと思うと嬉しい予告だった。
BON

BONの感想・評価

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隣の芝は青く見えるし、現実から逃避する気持ちも分かるけど、みんな頭がゆるくてハッピーで笑った。
ジュリエッタマシーナ扮するカビリアがカビリアの夜から飛び出してきて嬉しかった。
「フェリーニ生誕100周年」のメモリアルイヤーを記念してまだ📮していない大好きなフェリーニ作品をポツポツと投稿していきます。今作は単独での監督デビュー作。田舎からローマに新婚旅行に訪れたカップル。妻ワンダはハネムーンに来たのに憧れの活劇のスター「白いシーク」演じるリボリと手紙を交換し、出会いたくて気もそぞろ。

劇団に間違えられてトラックで郊外の撮影現場まで連れて行かれ、夫は親戚に嘘で言い繕うが新妻の行方がしれずにパニック状態に…。後の作品に見られるサーカスやカーニバルのようなシーンも随所にあり、フェリーニの妻のジュリエッタ・マシーナが『カビリアの夜』の純朴な娼婦カビリアの名前で登場してきたり嬉しくなります。それと、なんと言っても最高のコンビのマエストロ、ニーノ・ロータの音楽✨✨✨🎶
わをん

わをんの感想・評価

3.0
フェリーニ監督の作品始めてみた。
皮肉と滑稽を体現する新婚夫婦のお話でしたね。若い花嫁に、名家?の旦那、体裁を守るために、揺れ動いたり、あわてふためいたり。「オリンエト」的ロマンスを求めるこの時代のヨーロッパの方々も興味深い。
フェリーニの初独り立ち作品ですがもうフェリーニです。ハッピーエンドっちゃハッピーエンドですがなんかやな感じが残るラスト。

なんとカビリアが出てきます。それだけでなんかもう切ないです。
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