マグロ

天空のからだのマグロのレビュー・感想・評価

天空のからだ(2011年製作の映画)
3.6
思春期爆発。

マルタは家族とともにスイスから母親の故郷であるイタリアの小さな町にお引っ越し。そこはカトリックの風習が色濃く残る町で、そんな中で彼女はひとり違和感を覚える…。

秀作。
思春期の少女の心身の成長をきめ細やかに描ききった作品。身体は少しずつ大人になり始めて、姉のブラジャーを拝借してみたり、初潮を迎えたり。
周りが何の疑いもなくキリスト教的価値観や堅信式を受け入れていることに違和を感じたり、偉いとされてる大人たちに失望したり。「大人は判ってくれない」ほどの痛烈さはないが、ひしひしと感じる批判性。

ヒロインの子が美少女ではなく、わりと平凡な顔立ちなのもリアルで素晴らしい。
途中牧師とドライブし出してテンションが上がった。デリカシーのないおっさんと繊細な少女の組み合わせはなんかグッとくる。もうちょっと観たかったくらい。
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