思春期爆発。
マルタは家族とともにスイスから母親の故郷であるイタリアの小さな町にお引っ越し。そこはカトリックの風習が色濃く残る町で、そんな中で彼女はひとり違和感を覚える…。
秀作。
思春期の少女…
MUBI。23-39。アリーチェ・ロルヴァケルのデビュー作。その姓はドイツ人の父方から来ているから、ドイツ風に読めばロールヴァッハーなのだろう。けれどイタリア人はそんな発音をしないから、ロルワケルな…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
13歳の主人公が堅信式(cresima)を受けるために教義の勉強に教会に通う期間に体験する出来事や心情が丁寧に描かれていた。
レッジョ・カラブリアの小さな教会はかなり退廃的な状態。教会にはキリスト像…
教会という閉鎖的で独自のコミュニティが発達している中に身を置く少女の話
物語としては派手な動きもなく淡々と進んでいく感じなので退屈と感じる人は感じるかも?
自分はあまり宗教的なことに関わり合い…
『幸福なラザロ』のロルヴァケル監督のデビュー作。この頃からもう作風の透明感がすごい。スイスから南イタリアへ越してきた、一少女の地域での所在のなさという日常と、キリストや信仰をもつ者の孤独が結びつけら…
>>続きを読む晴れることのない疑念。それは思春期の繊細さの前で立ち尽くすように吐息する。固定概念化する信仰、信じることの意味。これは『信仰』をベースにして、少女が彷徨い続けたトンネルの中を可視化したかのような物語…
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