超空間コベ

ばあじんロードの超空間コベのレビュー・感想・評価

ばあじんロード(1985年製作の映画)
4.0
金井たつおの原作は、過去に読破。
同時期にヤンジャンで連載していた『みんなあげちゃう』の実写化がアレだったんで(金子監督、ゴメン!(笑))、そちらを先に観てしまった方は不安になるのが当然。
しかしこちらは、良質なドラマとして充分観賞に耐え得る作品となっているので、ご安心頂きたい。♪

視聴者が期待するのは、やはり主人公・麻美役、松永レイの濡れ場だと思われるが(笑)、当時リアルで17歳とあって(劇中の麻美と同年齢)、さすがにおっぱい見せ程度に抑えられている。

周囲の理解と支えに恵まれ、概ね障害も無く、物語はハッピーエンドへと向かっていく。
唯一の嫌がらせ的事案発生地点が、麻美の通う女子高なのだが、ここの描写はなぜかチカラが入っている。
健康診断の検診医が鈴木清順で、
「男を泣かせるカラダだね~♪」
とかセクハラ発言しながら撫で回したりしていた。(笑)

しかし何と言っても、重要な役どころを担っていたのは、弟(中1)・哲夫。
かなりのしっかり者で芯が強く、明るく、自分の立場とやるべき事を理解し、信念を持って行動する。さらには将来まで見据えて、姉の幸せを願う。何とも出来すぎた弟である。彼の存在なくしては、このドラマは中身の薄いものになっていただろう。
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