SONIA

牛泥棒のSONIAのネタバレレビュー・内容・結末

牛泥棒(1943年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

75分の長くはない時間にいろいろなエッセンスが詰まっていた。

冤罪をメインテーマにして当時から黙秘権を含めた裁判制度があったこと、自警団の存在と実質認められている私刑、キリスト教の存在や寄付の制度。他所者に対するある種の敵対感は日本にもある。

行き過ぎた正義感と集団意識による暴走で、その償いは一生の傷をそれぞれの心に刻む。自らの命を断つことで決着をつける者、被害者の家族に寄り添おうとする者。

人を裁くことは自分も裁かれることでもある。
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