牛泥棒の作品情報・感想・評価

「牛泥棒」に投稿された感想・評価

Zorba

Zorbaの感想・評価

3.8
まんま00年代以降のイーストウッドで驚き。にしても女性の役回りがもうひとつわからず。元カノやママはあれで機能してるの? 女性性や母性が前に出てくることで主題がぶれるのを恐れたのだろうか。
あちゃ

あちゃの感想・評価

5.0
いままで見てきた西部劇もとい、映画の中で一番おぞましいかもしれない。固定ショットとパンだけの連鎖の中時折挟まれる、超引きのショットや告解を告げるシーンのトラックバックや酒場の罪人を映した横移動が本当に怖い。
不気味にそびえる枯れ木と縄が彼らの凶兆を告げる。陰影の、白黒はっきりした照明
冒頭の方のツバ吐きや冒頭とラストに犬が出てくるのはイーストッドにも受け継がれる。グラン・トリノ、アウトローのツバ吐き、パリ行きの白い犬、これまたアウトローの犬。
似たようなリンチを題材にした映画で激怒があるが、あっちよりも救いがない。復讐すら受ける資格もないのだ
Katongyou

Katongyouの感想・評価

3.7
救いのないお話だった。。トボトボしてるラストシーンなんだけど、ほんとトボトボするしかないよねぇ。。やるせない。。
でも見てよかった。
HAL2016

HAL2016の感想・評価

3.5
アメリカ映画らしからぬ、地味な映画ですね。内容は民主主義において少数派意見をどう反映するかみたいな話ですが。。。クリントイーストウッド監督が名作としてあげていたそうですが、この話に娯楽的な要素を入れると彼の作風に近くなるような気がしました。
ubik

ubikの感想・評価

-
無実の罪で首吊りに処される男たちを慰めるべく黒人の男がひとり歌うのが素晴らしい。
No.163[大傑作!感情論に流された男たちの末路] 99点↗

題名にセンスを感じなかったので気乗りしなかったのだが、75分という上映時間に惹かれて鑑賞。久しぶりのヘンリー・フォンダはお元気でした。

というテンションで見始めたのだが、これが大傑作で驚いた。まるで社会の縮図じゃないか!ストーリー展開も巧みだし、人物のキャラ付けも上手だし、結末まで最高!一つ一つ見ていくとしよう。

①ストーリー展開
舞台を設定するためには人物名と状況を提示しなくてはならない。最も簡単な方法は字幕で済ませることだが、さりげない会話を使うとなると監督もとい脚本家の腕の見せどころだ。そういうのはジョーゼフ・L・マンキーウィッツとかビリー・ワイルダーの専売特許だと思っていたが、本作品も巧みだった。舞台は第一部となる街、第二部となる茂み、第三部となる三人の寝床の三ヶ所のみであり、会話が中心に話が進んでいく。
たった一言二言だけでその人の立場が立ちどころにわかってしまうのには感服したし、この話の中心にある”感情論に煽動された普通の人々”が垣間見えるシーン(例えば、酒をタダにすると言われ馬から多くの人が降りるシーンや執行を夜明けまで待つ間の宴会シーン)には唸ってしまった。
しかも、なんとなくこういう人物なんだろうなと薄々気付き始めたところでフォンダが的確な人物評をスパッと一言で投げ込む。うぐぅ…上手い…

②キャラ付けの上手さ
名ありキャラはそれぞれ役割を担っている。
久しぶりに立ち寄った故郷で事件に巻き込まれる主人公と相棒。
→観客である我々
映画冒頭で牧場主が殺された、と街に言いに来る青年。
→事件の発端、傍観者
復讐一本の牧場主の親友。
→憎しみ感情の中心
やたら血の気の多い酒飲みじいさん。
→扇動者
南北戦争の栄光を未だに引きずる少佐とそのボンクラ息子。
→権威
最後の最後まで説得する街の地主。
→良心、マイノリティ
無駄と分かっていてもいずれ殺される男に寄り添う神父。
→宗教、マイノリティ
職責を果たせない判事。
→司法
感情論に任せて職責を放棄する副保安官。
→堕落した警察・検察
男勝りのおばさん。
→女性(彼女だけで女性全体を内包するとは思ってないが)
すべての人物の人となり紹介を会話のみで行う技術もすごいが、これほど身近にいそうな人物たちを一つに集めて料理する技術に惚れ惚れした。

③やはりフォンダは合っていたという結末
ハリウッド映画の特色上、”間違い”は許されないし、どっちつかずで終わることはない。つまり、どれだけ疑わしい証拠が出てきてもフォンダが合っていることは最早必然なのだ。となれば、本作品は法を守ることの尊さを説いた教育映画なのか。いや違う。
制作されたのは戦時中。おそらく根底にはいわれのないドイツ人や日本人への嫌悪、サッコ・ヴァンゼッティ事件以降アメリカが引きずる感情論に則ったレイシズムがあり、それに警鐘を鳴らしたかったのではないか。

④奇妙な偶然かフォンダの必然か
本作品でのフォンダは惜しいとこで正義を貫けなかったが、後に「十二人の怒れる男」で感情論に任せた私刑に徹底的に対抗することになる。偶然か必然か分からんが、この関連も考えてみると面白い。

とここまで書いたのだが、フォンダの恋人の登場は未だに謎である。フォンダの人物像に深みを与えたかったのだろうが(特に第一部ではこういうの必要)、別にいらない気がした。そんなにキレイな人でもないし。
犬

犬の感想・評価

3.8
良心

1885年
ダラスのある町にカーターという男がやって来る
そんな折、町の牧場主キンケイドが殺され、牛が盗まれる事件が発生
町の人々で犯人探しに乗り出すが....

一応、西部劇

なんでこんなことに、、

考えさせられます
なかなか重いテーマでした

人間の心理って恐ろしいですね

無駄を省き、上映時間が短いのが特徴
ラストも良かったです
傑作。町人どもが、誤情報に惑わされ無実の人間をリンチ殺人するっていう、エグイ、西部劇にしては異様な設定。イーストウッドのベスト1なのもうなずける。2000以降の、救われない彼の作品みたいだった。

リンチされる側に、ダナ・アンドリュースと、アンソニー・クインがいるんだけども、この若き日のクインが糞イケメンで驚いた。いや、驚いた! あと、首吊りジェスチャーして、おちょくってくるクソ親父の面がマジでむかつんだけど、いい俳優だなあれはあれで。

あと冒頭の夜道でたまたま出会う、フォンダの元カノのシーンはよくわからないんだけどもw 
すげーブスというか可愛くなかったなぁ。なんなんだろうあれは。

ラスト、バーでのフォンダの手紙の音読シーンで、フォンダの目のところだけ、相方の帽子のつばで隠れるのは、なんなんだろうな。意図的なんだろうけど、次のショットではふつーに目が映ってたからよくわからない。
kyuta

kyutaの感想・評価

3.9
心にじんわりと響く良作。
人間として生きていく為に必要なものは何であるのかを考えさせられた。また、他者を排除すべきだという風潮が広まりつつある今の世の中だからこそ観るべき作品!

同じヘンリー・フォンダの主演作『12人の怒れる男』とも類似したテーマを扱った作品であるように感じた。
私刑の是非に関する物語。取り返しがつかないことが影だけで示されることの恐ろしさ、手紙を読む場面でヘンリー・フォンダの目が見えないことなど、さり気に恐怖心を感じる演出が凄い。イーストウッドに与えた影響も納得(特に『ミスティック・リバー』)
>|