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玄海遊侠伝 破れかぶれのmitakosamaのレビュー・感想・評価

玄海遊侠伝 破れかぶれ(1970年製作の映画)
3.3
スカパーにて。巨匠マキノ雅弘の監督作で東映時代に作った「日本大侠客」のセルフリメイクだそうな。
主役の勝新は“吉田磯吉”なる、北九州の炭坑産業で活躍した、実在の俠客だそう。

実在の人物だし、エンディングで現在の銅像も映っているので、相当影響力があった人物っぽい。
ヤクザとはいえ、義理人情に熱い正義との人だと描写されてはいる。
しかし勝新の演技に氏の持つ破天荒さのイメージが強く、キャラが浮世離れし過ぎて、ものすごいフィクショナルな感じ。
映画の脚色もあるだろうし、実際はきっとこんな人物じゃないだろう、と思われる。

冒頭は韓国で始まる。憲兵に虐げられる朝鮮人を救う磯吉。相棒役に松方弘樹も登場。
北九州に帰り石炭詰みの労働者に慕われる磯吉。実家の料亭はヤクザ家業を嫌うが磯吉には目をかける。姉役に京マチコ。
政界と繋がり労働者から搾取をしようとするヤクザに磯吉の怒り爆発。

敵側に囲われている芸者に安田道子。超綺麗。眉毛が刺さりそうな程に尖ってる。敵だが磯吉に入れあげ影でバックアップする。
キップが良くて甘え上手、しかも九州訛り。これは男は落ちますわ。

正直言って任侠物としてはありきたり感はある。安田道子が一番の見所でしたな。
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