このレビューはネタバレを含みます
チンピラ2人組のドタバタクライムコメディ。
黒沢監督オリジナルビデオ期の作品であり、哀川翔主演で、菅田俊、大杉漣、洞口依子といった常連俳優も出ている。
主人公がヤクザにボコされて、手当てをしてくれた保育士の女性に一目惚れってところから始まり、やがて薬物の取引をめぐるいざこざに巻き込まれていく。
終始ヒロインがアホだったり、彼女の父親の医者がヘッポコだったり、遂には満を持して出てきた悪党のヤクザまでどこか抜けていて、なるほどしっかりとコメディやろうとしているんだなと思った。
全体的にコメディがあんまり光ってないような気もしなくもないが、大杉漣と洞口依子がいるバーのシーンはなかなか面白いし、工場のシーンに黒沢監督のエッセンスをしっかり感じたのは良かったな。