勝手にしやがれ!! 強奪計画の作品情報・感想・評価

「勝手にしやがれ!! 強奪計画」に投稿された感想・評価

commonlaw

commonlawの感想・評価

4.0
めちゃくちゃ笑える。黒沢清がこんなにスローモーションを使うのが上手いとは!
『勝手にしやがれ』シリーズ全体を通して鑑賞。動線や長回しの気持ち良さ(英雄計画のデモの箇所は日本映画史上最強!)、不意に訪れるアップという映画的な豊かさと、街や家の場末感や関係性の青春感のチグハグさが実に魅力的だと思った。
で、『強奪計画』はシリーズのスタンダード的な意味合いで、最もよく出来ているが、故に個人的にはハマらない。菅田俊のダメさが良かった。
紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2018.6.17 DVD

線路や車道を臨む川沿いの道での横移動/縦構図を捉えたロングショットがどれも素晴らしいし、七瀬なつみや菅田俊を交えた4人での立つ/座る/もう一方のベンチに移動することによる会話シーンもひたすらに微笑ましい。人が押し倒されるためのダンボールに、画面内でばら撒かれるためのトランプ・絵葉書・ポップコーン。
G

Gの感想・評価

4.1
勝手にしやがれシリーズ第一弾。登場人物が全員大馬鹿野郎すぎて笑った。馬鹿馬鹿しすぎるスローモーションシーンも最高。家でのドタバタをワンカットで映すシーンが良い。
黒沢清監督の「勝手にしやがれ!!シリーズ」の第1作。 
あちらこちらに黒沢清監督らしさが見られる作品だったが、無難な娯楽作といえよう。 
いざという場面で見られたスローモーション場面(2箇所)は、なかなかグッドであったが、全体としてはまずまずの出来。 


オープニングは、分岐道を映した場面~自転車~谷中ぎんざの街に入っていくシーンから。 

物語は、ある車修理工場の社長からユスリした藤田雄次(哀川翔)と吉行耕作(前田耕陽)が、そのシマのヤクザにボコボコにされたところを雄次は保母=榊涼子(七瀬なつみ)に助けられて「天使に会った」とボーッとする。 
一方、耕作は「キャバクラのキャンディちゃんと結婚する」と喜んでいたが、保母=キャバクラ嬢であるという「よくある展開」。 
さらに、貧乏神の元医者=松浦が登場し、雄次が松浦に「あんたといると不幸が移るんだよ」には笑えた。 
この4人が涼子の父親の手術代(3000万円)をゲットするために、ブツ(麻薬)運びをしたり、それを奪ったり、と展開する物語に、黒沢清監督の常連である洞口依子や大杉漣などが絡む。 

気楽に楽しめる作品であった。
中庭

中庭の感想・評価

3.5
國村隼が「用意した」、工作史上最も単純な(と言いたくなる)力学装置を、人質受渡しの「交換」のサスペンス性に重ね合わせ、あげくコマ送りの操作で時間までも捻らせてしまう。コメディを構築する映画的な諸要素が終始複雑に入り乱れ、崩壊寸前のバランスを保ちながら暴れ続けている。
netfilms

netfilmsの感想・評価

4.0
 鬱蒼と木が茂った三叉路の奥から、汚らしいママチャリに乗った耕作(前田耕陽)が猛スピードで現れ、寝ている雄次(哀川翔)を無理やり叩き起こす。ママチャリは河岸を疾走し、谷中銀座の階段を一気に下へ。整備工場の社長から金をせびる2人の姿。ケチな仕事をしては、その日その日をしのいでいる雄次と耕作。ある日、ヤクザに追われた2人は散り散りに逃げるが、捕まった雄次はボコボコにされてしまう。血だらけになった雄次が迷い込んだのは「あおぞら幼稚園」。場違いなチンピラ風情はそこで天使のような保母さん涼子(七瀬なつみ)の看病を受ける。すっかりのぼせ上がった雄次は昔気質な不器用さでくしゃくしゃの1万円を謝礼として渡すが、涼子から受け取れないと突っぱねられる。一方その頃、キャバクラ「ニューヨーク」でキャンディちゃんと意気投合した耕作は彼女と結婚しようと鼻息を荒くするのだが、雄次は神妙な表情で「天使がいたんだ」と取り合わない。エロ本やライターを全て処分し、岩波文庫のツルゲーネフの『初恋』を読む男の密かなロマンス。ところが、そのキャンディちゃんとは、実は涼子だった。田舎に住む父親の3000万円の手術代のために、昼は保母、夜はホステスとして働いている涼子の事情を知った雄次たちは、彼女に手を貸してやろうとするが、あっさりと断られる。そんなところへ、涼子の父親を誤診してしまった医者・松浦(菅田俊)が、涼子に詫びを入れようと上京して来た。

 哀川翔と前田耕陽の凸凹コンビの珍道中を描いたVシネマ『勝手にしやがれ!!』シリーズ第一弾。どうしようもない日常の中で、天使に出会ったという雄次の想いはあっさりと裏切られ、逆に2人の疫病神を招き入れることに。昼間は保母さんで子供たちのために天使のような仕事をしながら、夜はキャバクラで働く涼子は、腎臓移植手術のミスにより余命幾許も無い父親を助けるために、3000万円の金が要るという。すべてを捨てて、涼子のために3000万円を用意しようとする松浦は、雄次と耕作のクライアントである由美子から“仕事”をもらって金を稼ごうとするが、雄次と耕作の足を引っ張るだけで、何をやってもドジばかり。貧乏神をしょいこんでしまった雄次たちは、さらにヤクザの堂本から借金した涼子のトラブルにも巻き込まれてしまう。30分3万円の仕事、涼子が擦った200万円の馬券、3000万円のヤクの結晶など幾つもの数字に纏わるきな臭い銭勘定に翻弄されながら、雄次と耕作と涼子と松浦はどこまでもコミカルに動き回る。『893(ヤクザ)タクシー』の13埠頭ならぬ13号倉庫、ヤクの結晶になり変わったカマンベール・チーズ、ピタゴラスイッチとブーブー・アイテムに塗れた運び屋たちの欲望と大杉漣の女装。ゴミ袋に彩られた殺風景な廃工場は人質とヤクの交換の舞台となる。大杉漣や諏訪太朗、洞口依子など黒沢組の常連俳優たちの活躍はもちろん、今作に初登場した菅田俊のヒロインの七瀬なつみを食うほどの怪演ぶりが極めて印象に残る。
滅茶苦茶面白かった。
マイベストスローモーション映画。あんなに馬鹿馬鹿しくスローモーションを使った作家を他に知らない。
後、パブの美術がサスペリアっぽかったな。
ほし

ほしの感想・評価

4.0
どう飽きさせないかとどう好きな映画を引用するかは同義だ。
感動で泣きそうなほどに工夫が画面に溢れている。代わりに音の演出はさっぱり。喧嘩のシーンは画面をやかましく、歩くシーンはタテ構図で撮ること。
剛

剛の感想・評価

3.8
哀川兄貴かっこいいですね〜。
可笑しくも、時折感じるバイオレンスの雰囲気が黒沢清らしいです。
引き続きこのシリーズ見ていこうと思います。
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