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造られた殺人のfishmuttonのレビュー・感想・評価

造られた殺人(2015年製作の映画)
4.0
ずーっと胃がもじょもじょするサスペンスコメディ(笑えない)。

嘘で始まり、みんな保身に走り、事実という虚像が民衆によって結ばれる、みたいな話だった。
終始居心地が悪い。息苦しい。胸糞悪い。
しかし、その点で良いサスペンスだったと思う。

マスコミって乱暴だな、嫌だな、と思いながら観た。
コメディというかブラックユーモア(風刺)って感じで、私はこんな世の中嫌だよと思って笑えなかった。

あと、ちゃんと会話するのって大事だと思った。言わないことで相手が勝手に想像して話が膨らみ、事態が複雑化してやっかいになる。
事態の悪化の大体のことは言葉足らずが引き起こしてるよなと思った。
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落ち目のTV局記者の主人公は連続殺人鬼の特ダネ記事を書く。局の猛プッシュでそれは独占スクープとなる。しかし、それは彼の早合点であった。犯人だと思っていた男が事件とは無関係で、主人公は焦る。局も市民の注目を集めるネタの続報を心待ちにしていた。局長のゴリ押しで後には引けなくなった彼は、嘘を大々的に報道した罪悪感に苛まれながらある行動に出る・・・

主人公:局のスポンサーのご機嫌を損ねる記事を書いて事実上のクビ→クララからの情報提供→求職活動(上手く行かない)→思い出して情報提供された住所に赴く→無数の殺人記事の切り抜き、殺人について書かれたメモ、血のような液体を発見→動転し通報→悲しき偶然の連鎖→特ダネ記事書く→局のプッシュでトップ記事に→容疑者の尾行→容疑者、役者だった(早合点に気づく)→メモ捏造→これで報道止めれると思ったら、捏造メモも報道することに→犯人からの接触→刑事捜査進め、真犯人の誘導通りに動く→刑事に告白するも無視される→犯人とバトル→犯人に捕らえられていた妻を救って病院行く→犯人に捕らえられていた身代わり男の発言によって、真犯人が彼を助けようとした“良い人”となる→辞表を局長に拒否される→親子鑑定の書類燃やす→嘘を飲み込んでこのまま生きていく

クララ:情報提供者。不法滞在者。誤報に気がつき、主人公に3万ドル要求する。
妻:画廊勤務。夫と別れると思っていて、画家と寝たら子供ができた。でも夫には言えずにそのまま別れようと思っていた。夫とは別居中。妊娠6ヶ月。変な住所に単身乗り込むな。刺されてはなかったの?映画内でどれくらい時間たってるかわからんが、赤子よく無事だったね。管もなく。
画家:無名の新人画家の作品盗作してた。主人公の妻と寝てた。そのこと主人公に話そうとしてた。
局長:そんな裏取り不十分な奴報道しちゃっていいの?!視聴率がすべて。「あなたもそれが事実だと信じたんでしょ?視聴者の信じたことが事実なのよ。」
真犯人:主人公に接触してくる。彼の報道に触発され、犯人をでっち上げて事件の幕引きをはかろうとする。そんな杜撰な偽装自殺でいいのか!?ダメだろ!!それで良かったら本当に警察無能だよ・・・。
男:真犯人に身代わりにされそうになった男。助けてくれた主人公を犯人だと思い込み、真犯人を助けてくれた人だと勘違いする。警察に捕まる。
オ班長:刑事。面子ばっか気にしてないで、もっと頑張って捜査してくれ・・・。てか、男の話聞いて、ちゃんと現場調べてれば、こんな幕引きにならなかったと思う。警察なのに早合点しすぎ。もっと証拠を集めて確実に捜査進めてくれ。

胃をもじょもじょさせる登場人物ばかりで、終わってからも胃がもじょもじょしてる。
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