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容疑者の一のレビュー・感想・評価

容疑者(1944年製作の映画)
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好き。普段はジェントルだが、あるとき“細い線”を越えて殺人を犯してしまうチャールズ・ロートンを、イヤなかんじの刑事がジワジワ追い詰めていく、まあ『刑事コロンボ』っぽいストーリー。ただしそこにはもちろんノワールの雰囲気が漂っている。エラ・レインズとの逢い引きに向かうロートンを妻が尾行するシーンにかかる霧、刑事が殺人をひとりで再現するシーンで画面を覆う影。ロートンの演技からも目が離せない。
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