ロビン

SF核戦争後の未来・スレッズのロビンのレビュー・感想・評価

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近隣のイカれてる金正恩の国北朝鮮が核兵器を保有し、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験をしていても核戦争の恐怖は感じられず、東西冷戦が終結してからは核戦争は現実的じゃなく何処か絵空事のように思っていた。
しかしながら、核大国のロシアがウクライナに侵攻して戦争を始めて、完全にイッちゃってるプーチンが核兵器の使用をチラつかせたことから、核戦争というのは現実的に有り得ることなんだなと思うように。
やはり、平和ボケしていた。。
核戦争なんてバカで愚かなことをやらないだろうと思っていたが、人間ってどこまでも愚かな生き物だからね。。

そこで本作を観てみたくなった。
BBC制作による徹底したドキュメンタリー手法による核の恐怖に迫った作品。
各分野の世界的権威者50人以上が制作に協力してるだけにリアリティがある。

ソ連のイラン侵攻をきっかけにきな臭いニュースがテレビから流れるけれど、主人公ルースは平和な生活を送っていた。
しかしついに、米ソ間で戦争が勃発。
そこから徐々に危機が高まっていくところがリアル。
段々と世の中的にヤバいぞとなってきているが、まさか核戦争が起きるとはほとんどの人は思っていない状況。
しかしながら、一発の核攻撃がきっかけとなって全面核戦争に突入し、全部で3,000メガトンの核弾頭が飛び交い、舞台であるイギリス全土にも210メガトンが落とされる。
爆発や爆風や熱風によって一瞬にして多くの人間が死んでいく。
なんとか生き残った者も、その後はただただ最後まで生き地獄。。

なんとか生き残るのに必死だから、小さな子供達はまともな教育なんか受けれる訳も無く、子供達はカタコトでしか話せず。。
核兵器が人体に与える直接的な影響も怖いけれど、人類が次第に知能と知性を失い退化していく様を淡々と見せられるのが、なんだか一番怖い。

ルースの子供は母体の放射能汚染の影響がほとんど出ず普通に産まれたけど、さらにその子の産んだ子は奇形児で死産。。
その赤ちゃんを見せられ叫ぶ顔でブツッと終わる。。
ロビン

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