こしあん

知りすぎた少女のこしあんのレビュー・感想・評価

知りすぎた少女(1963年製作の映画)
3.7
サムネはカラーなのに映画はモノクロだった…。モノクロならではの陰影やコントラストが美しかったです。これがジャッロの元祖なんですね。

「少女」って言ってるけど20歳だし、どうやっても20歳に見えないオトナの女でした。ちゃっかり恋愛までしてるし😅
アメリカからローマのおばさんのところにやってきた少女。殺人を目撃したのに遺体はなく、幻覚だったのではないかと思われながらも身の回りで次々と不審な出来事が起き、次は自分が狙われるのでは……と怯えつつ、嬉々として事件にクビを突っ込んでいく。

夜のスペイン階段や洋館など、ローマならではのロケーションや建築物がオシャレで芸術的。
スペイン階段の途中に家があるなんて!
少女が呼び出される古いアパートの裸電球とテープレコーダーにはゾクゾクしました。このシーンはモノクロだからこその美しさと緊張感がありました。

サスペンスだけど、わりとコミカルでお茶目な部分もあって見やすかったです。豪華な火サス、あるいは80年代のコバルト文庫のような😅
終盤、事件の真相に近づき危険をおかしていくシーンで、少女の心情をナレーションのオジさんが滔々と説明するのがなんかツボでした🤣
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