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リストラ・マンのtransfilmのレビュー・感想・評価

リストラ・マン(1998年製作の映画)
4.2
この映画、実は前々から観たくてずっと探してました。
でも、amazonにはDVDがないし(DVD化されていない?)
TSUTAYAにもないので、観るのをあきらめてました。
昨日、いつも通りitunesでなんか観ようと適当に眺めていたら・・・びっくり!この映画がありました!。

というわけなので、これも社会人生活のあてつけで観たわけではありません。でも、映画の内容は社会人生活のあてつけですw。むかつくコンピュータ、上司からの休日出勤命令、リストラ面談などなど、社会人生活のあるある映画でした。

この映画なんですけど、個人的にはコーエン兄弟のコメディ("シリアスマン"とか)と、ジャドアパトー監督のコメディの中間に位置しそうな映画だという感想。
観客を爆笑させるというより、「今のシーン、よくよく考えるとなんか変だな」と気づいたときに、後からじわじわと面白さがわかるようなそんなユーモアのコメディで、その点がコーエン兄弟の一部のコメディに似てるかなと思った。
そして、ただのコメディではなく、ドラマとしてみても良い映画だと思う。その点がジャドアパトー監督のコメディと似てるかなと思った点です。

コメディとしては、催眠療法のシーンと、ジェニファーアニストン(若い!)が働いているレストランの店長方針が好き。
このレストランの店長を演じてる人がこの映画の監督だそうです。なので、監督自身も気に入ってるキャラなのではないかと思った。

この映画、サラリーマン生活をしてると誰もが感じる空しさがすごく共感できる形で描かれていて、そこがドラマとしてとても良かったと思う点。
いつも下ネタをいうイメージがあるジェニファーアニストンがこの映画ではなかなか真面目な良いセリフを言うキャラクターで、主人公と"仕事"について語るときにいったセリフがなかなか良かった。ジェニファーアニストンは本来こういうキャラが一番いいのではないかなと思った。よし、採用だ:)

一見、ジャケ写なし映画なので"またまたマニアックな映画を観て!"・・って思われそうですけど、どうやらアメリカではジェニファー・アニストンの代表的作品(映画に限定すると)として観られている映画なんじゃないかなと思う。

地味だけど、観終わった後じわじわと好きになれる映画でした。コメディとしては爆笑を狙ってないし、ドラマとしては感動させようともしてない、そんな肩を抜いて作ってる感じが好きです。

社会人の方が観るとリラックスできそうな映画だし、
ジェニファー・アニストンのファンの方にもおすすめできる映画だと思う。
逆に、コメディで思いっきり笑いたい!という方には、若干期待はずれかもしれないです。
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