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不思議惑星キン・ザ・ザのmimicotのレビュー・感想・評価

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)
5.0
なにこれー!今日までこのお宝をとっておいてよかった!と思うレベルに好きな映画でした。

ボタンを押したら惑星に来ちゃった建築家マシコフと学生ゲデバンの帰還劇。困惑する度に見せる建築家の、何が起こってるのか理解出来ない苦笑いが堪りません。

不思議星雲キン.ザ.ザの惑星プリュクに住む宇宙人。両手でぽっぺをパンパンと叩いて手を広げてスクワット、とぼけた間の「ク〜」のご挨拶が愛しすぎる。宇宙人といっても、人間のおじさんにしか見えない。。しかも小汚い。なのに...丸っこい宇宙人が可愛くて仕方ない。「クー」「クー?」怒ったときだけ「キュー」の会話のセンスが好きですー。

何度も聞きたくなる間抜けな音と共に、砂漠に飛来する釣鐘型の浮遊物体。ボロい..。これで瞬間移動?!もう全てがシュールで全てが愛しい。
そんな中で階級社会の不条理が見えてきて、私の好きな宇宙人が可哀想になる。

宇宙人との友情や、当時のソ連をユーモアたっぷりに描いた愛すべき呑気なカルトSFでした。
もうすぐ公開のアニメーション化「クー!キン.ザ.ザ」も楽しみです。
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