見知らぬ惑星にワープしてしまった2人の男がなんとか地球に還ろうとする姿を描いた不条理SFコメディ。
2人が飛ばされたのは、キン•ザ•ザ星雲の惑星ブリュス。
砂漠がどこまでも広がり、ユーモラスな住人たちが独自の秩序と文化で暮らしている。
当時のソ連、ひいては人間社会をメタファーし、腐敗した権力や人種差別、人々の頽廃を諷刺している。
周辺国への残虐行為、難民への迫害、共産主義の限界…
ゆるくシュールな世界観の奥から、ソ連崩壊直前の焦燥感や不満がじんわり伝わってくるかのよう。
間抜けな音楽も魅力的で頭に残る。
クー!