クー
主人公の2人と同じく
その文化も社会も、そして翻訳が備わったとはいえ言葉も
何もかも知らない異星で、元の故郷に帰るため放浪する2人の地球人と
2人にファーストコンタクトした現地人2人の化かしあいと思いあいが交互に続く長尺物語
あいさつや階級制度などが自分の理解の外にある文化で最初妙な不快感らしき感情を覚えていたが
やがて慣れてきてむしろそうすることが自然だと感じるようにすらなる
SFなんだけど、宇宙での戦いや星間戦争みたいな派手な設定はなく
ただ異郷の世界で迷走する地球人を描くという
地味だけども独特の世界観をつくりあげている大変興味深いSF
尺が長いけども妙に満足感のある作品やった