このレビューはネタバレを含みます
江口洋介と蒼井優が好きだからという理由だけで観た。
恋人を追って上京し、洋菓子店で働くことになったなつめ。
「俺にはケーキを作る意味がない」
伝説のパティシエと言われながらも引退した十村。
十村には家族がいた。ある日娘を交通事故で亡くす。
「どうして十村さんは伝説なんですか?」
「あの人のケーキは、人を幸せにするから」
常連の吉川さん、手術。何も食べないのになつめのケーキが食べたいと。不器用だけど本当はやさしい。
「あたしは逃げない。あたしは帰らない」
ケーキの作り方教えてって娘に言われていて、後悔が募る十村。殻にこもっていた十村を突き動かす、なつめの熱い気持ち。
マリコとの衝突もツンデレフラグがあっていいね。
娘さんに似てますか?っていうシーンの掛け合い好き。由実は誰からも愛される子だったって言ったあとのなつめの表情が最高。
才能を見込んで密かになつめに修行の場を与える十村もグッとくる。
なつめの最後の願いは、十村に別れた妻の元へケーキを届けてほしいというもの。
脚本や演出はドラマ寄りでベタだけど、ちゃんと心に届くいい映画。