ぐるぐるシュルツ

天使の入江のぐるぐるシュルツのレビュー・感想・評価

天使の入江(1963年製作の映画)
3.9
賭けへの恋。
恋への賭け。

〜〜〜

ジャックドゥミの作品が気楽に観られるっていいね。
噂どおり、オープニングショット華麗だなぁ。

ジャンヌモロー演じる賭けに魅了される女は典型的なダメ女で無思慮。一方、銀行員の主人公は堅実で真面目、臆病な雰囲気。
でも、中盤で、
賭けの神秘性と自分の信念が逃れようもなく結び合っていることへの覚悟を女が語るとき、
それがコロッと変わる。
ルーレットが巡り巡るような音楽と展開。

何かが劇的には起こらないけれど、
人生の次のボールがどこに止まるかは、
まるでわからない。
最後の瞬間、賭けた気持ちがどこへ向かうか。

でも、二人はきっと幸せにはならないだろうなぁ。
見せかけのハッピーエンドにフレンチは香る。

そして皆さんのレビューが面白い!!